担当者紹介

KDDI株式会社
ライフデザイン事業本部
エネルギービジネス企画部
柴田 浩之 様
KDDI株式会社
ライフデザイン事業本部
エネルギービジネス企画部
越智 浩之 様

担当者インタビュー

スピード感のある上流からのテコ入れが得意
過去に活躍してもらったアイアクトに指名で声がけ

―アイアクトをプロジェクトに参画させたきっかけ

当社が電力販売サービスに参入し、通信会社ならではの付加サービスとして「auでんきアプリ」を立ち上げたとき、最初の1年間は、別の制作パートナーにアプリのデザインをお願いしていました。しかし、アプリがリリースされひと段落ついたときに、改めて上流から整備する必要が出てきたため、戦略レベルの企画から制作までスピード感をもって対応できるという観点から、これまでの制作パートナーではなく、過去に別プロジェクトでお付き合いのあったアイアクトさんに入ってもらったほうがよいというプロジェクトオーナーの判断があり、指名でプロジェクト参画を打診させてもらいました。

もともと「auアプリ」プロジェクトは、定められたリリース日程に向けて、個々の制作や開発をどのようにミートさせていくかということが中心のプロジェクトでしたが、ローンチ以降のさらなる充実化に向けて、そもそも「auでんき会員」とどのようなコミュニケーションを行うべきかといった戦略をはじめ、アプリ内のシナリオや具体的な企画、必要なコンテンツやクリエイティブまでを含めた大きな課題が出てきました。かつ、すでに稼働しているアプリを改修していく観点から、対応のスピード感は外すことができない。そんなときにビジネス課題の解決や、ユーザー視点での制作・開発でご活躍いただいた経緯のあるアイアクトさんが強力なパートナーとして思い浮かんだのです。結果、アイアクトさんに参画してもらえて本当に良かったと感じています。

左:auでんきアプリトップ
右:auでんきガチャ
(画面は2018年9月時点のもの)
アプリという機能から顧客とのタッチポイントへ
新しいことへのチャレンジと成果への確信

―アイアクトの参画によるプロジェクトへの影響

「auでんきアプリ」は、基本的には使用電気量をデータ化して日々の電気料金を可視化するという”お堅いアプリ”ですので、MAU(月あたりのアクティブユーザー数)やDAU(日あたりのアクティブユーザー数)などを指標に、どのようにアプリの利用率を上げるかが課題でした。

その起爆剤となったのが、1日1回のチャレンジで、auポイントやau関連のECサイトで使えるクーポンをゲットできる「auでんきガチャ」の導入です。このガチャは本当にチャレンジングなものでした。正直、最初にアイアクトさんからの企画やデザインを見たときは、”お堅いアプリ”とギャップがありすぎるというか、エンタメ性が強烈だったので不安しかありませんでした(笑) が、何事もチャレンジ!と上層をひたすら説得して、アイアクトさんと一緒にクリエイティブを練りに練ってリリースしてみると…、その反響の高さにびっくり。SNSで拡散され、アプリの利用率もグンと上がるという成果が得られたのです。このタイミングこそ、”見る”だけのアプリから”体験できる”アプリに昇華したターニングポイントであり、さらなるチャレンジを通じて、今後の成果に繋げていける確信が持てたことを覚えています。

このようなターニングポイントを迎えたことで、「auでんきアプリ」における社内の見られ方や位置づけも大きく変わりました。具体的には「auでんき」の機能的な付加サービスから、「auでんき」と「auでんき会員」とを繋ぐ、ビジネス上の重要なタッチポイントへとシフトチェンジしたのです。「auでんきガチャ」のスタートを通じて、アプリの在り方から今後の開発や企画の方向性に変化が生まれ、新しいチャレンジを推進していけるきっかけをもらったと思っています。

目に見える成果がどんどん出てくる
アプリのチャレンジを起点にビジネスが広がった

―アイアクトの参画によるプロジェクト成果

「auでんきガチャ」の成果は社内的にも評価され、アイアクトさんにはauが提供している他サービスへの相互送客施策であったり、「auでんき」のオフィシャルサイト側のお申し込み数を高めるためのプロジェクトにも携わっていただき、戦略・シナリオ企画・UI/UX設計・クリエイティブの担当として、素晴らしいアクションと成果物をあげてもらえて、しかも、それぞれ十分な成果につなげてもらえました。たとえば、「auでんき」のサイトからのお申し込み数が1.7倍に向上したり、ECサイトへの送客施策では売り上げが10倍になったり、アイアクトさんの施策による成果がいろいろなところで出ています。

なんというか、一言で表現するのは難しいのですが、私たちのビジネスや会員のことをきちんと理解したうえで出てくるロジカルな分析と斜め上からの企画にいつも驚かされるといいますか、社内からは絶対に出てこない発想であったり、斬新さであったり、ノウハウをもらえることがいつも頼りになりますし、時には私たちの意見に対して「こちらのほうが絶対いいです!」と真っ向からぶつかってきたり(笑)、発注する側/発注される側を超えた関係を築けたことが一番大きいでしょうか。私たちが思いもよらない、いろいろな視点や角度から見てくれて、私たちの期待を超える提案を行なってくれて、目に見える成果につなげてくれる。これが私たちのアイアクトさんに対する高評価のすべてで、何でもお任せできるというアイアクトさんへの信頼感と安心感に繋がっています。

左:家電買い替えシミュレーション
右:家電別の消費内訳(推定)
(画面は2018年9月時点のもの)
毎日利用してもらえるアプリへ
会員とともに新しいコミュニケーションを創っていく

―auでんきアプリのこれからとアイアクトへの期待

アイアクトさんとの取り組みは、端的に面白いです。毎回の打ち合わせで、中盤では意見が合わないことがあっても、最終的には面白くて未来の見える結論に到達する。そこが本当に楽しい。

だから、先ほどからアイアクトさんのダメなところを考えていたんですが、何も思い浮かばない…(笑) もちろん、細かいところではいろいろあります。認識のズレとか、気が緩んだときの管理の甘さとか。ありますよね、お願いしていたことでお互いの認識にズレがあって、違うよ、これ!って。でも普通は「すみません、来週までに何とかします」なんですけど、アイアクトさんの場合、その場でスピーディに認識合わせをしてくれて、翌日とかにブレのないアウトプットを出してくれたりする。最速なら打ち合わせ中に目の前でデザインを直してラフ案を提示してくれたりする。そういったリカバリのパワーもすごいと思っています。

今後の「auでんきアプリ」の位置づけは、毎日使ってもらえるアプリです。KPIはやはり利用率が中心となりますが、当社がよく使う言葉のワクワクであるとか、アプリを開いたらちょっと嬉しいことがあるとか、アプリ利用のモチベーションを少しでも上げるような楽しみのあるアプリを目指したい。さらには「auでんきアプリ」があるから「auでんき」を使い続けてもらったり、auブランドの他サービスとを繋ぐハブとしての役割を担わせたりと、ますますその価値を高めていきたいと考えます。アイアクトさんには、常に新鮮な発想をもって企画やクリエイティブを提供してくれる刺激的なパートナーでいて欲しいと思っています。

あと、電力自由化という仕組み自体がまだ浸透していない現実もありますので、WEBを使ったマーケティングやサイト作りでも、アイアクトさんにはこれまでと変わらない積極性と、私たちでは気づかない視点から「auでんき」にふさわしいコミュニケーションをともに開拓していけるお付き合いをお願いしたいと考えています。
これからも末永くよろしくお願いしますね。

auでんきアプリ プロジェクトオーナーに聞きました!
アイアクトのこれまでとこれから

ビジネスの成果を出すために共に悩んでくれる真のパートナー

徹底して上流のコミュニケーション戦略を一緒に考えてくれる

アイアクトさんとは、2014年に別事業(音楽関連の新事業)のWebサイト/アプリのデザイン制作・開発のコンペに参加して頂いたことをきっかけに、一緒に仕事をするようになりました。

当時参画していただいた事業が、世の中にない新規事業だったため、参考になる事例もなければ、何が正解か分からない中で企画・制作を進めていかなければならないプロジェクトでした。その中で、アイアクトさんは、安易にデザインやシステムなどの手段を詰めるフェーズに入らず、徹底して上流のコミュニケーション戦略を私たちと一緒に考えてくれたことがとても印象に残っています。

「クライアントのビジネスが成功すること」がゴール

本来、制作会社さんというのは、制作や開発で発生する工数をクライアントに請求するモデルなので、どうしても実行フェーズに入りたがる傾向があります。一方で、アイアクトさんは、プロジェクトのゴールを「制作物を納品してリリースさせること」ではなく、「クライアントのビジネスが成功すること」と定義しており、その意識の違いが他の制作会社とプロジェクトの関わり方・進め方に大きな差を生み出しているのだと感じました。他の制作会社さんもよく上流から一緒に考えますよと言ってくれますが、実際に実行することは容易ではありません。

一緒にプロジェクトを進めて、正直ここまで一緒に考えてくれるのか!と驚いたと共に、私も随分と助けられて本当に感謝しています。

中長期的なビジネス成果をめざすために

今回も、auでんきという弊社が今まで参入したことがない「電力小売」という新規事業だったため、どのようにお客様価値を創り、ビジネスとして成果を上げていくか、ゼロからのスタートでした。リリースの際には、納期優先で他のベンダー様にお願いしたのですが、今後、中長期的にビジネスとして大きな成果をあげるためには、アイアクトさんと一緒にやることが望ましいと判断して、参画していただきました。

結果としては、柴田・越智のインタビュー通りで、しっかりとビジネスの成果に繋がり、本当にプロジェクトに参画していただいて良かったと思っています。具体的には、auでんきという事業を一つ上のステージに持ち上げて頂けたと感じています。

今後アイアクトに期待すること

今後の期待としては、よりシステム面での守備範囲を広げてもらえると嬉しいですね。

やはり、今のアプリやWebは、システムと連動して動くことが当たり前で、日々のデータ増加に伴い、複雑化していっています。ビジネスの成果を出すという観点では、上流から下流まで、できればアイアクトさんにお任せしたいと思う反面、システム面でのリソースが潤沢にあるわけではないので、オーダーできない内容もあるので、そこは是非改善してもらいたいですね。

KDDI株式会社
ライフデザイン事業本部
エネルギービジネス企画部
梶原 誠 様

「こんなことがしたい」
私たちは、その想いに未来の姿をプラスして、
みなさまにご提案してまいります。

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